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キスを落とす25箇所





01:頭の頂点にそっと    (BloodyCall/カイン/ED後)
 「カインー?」
 後ろから腕をまわして、まるで私に覆いかぶさるようにくっついて動こうとしないカインの名を呼ぶと彼は「んー?」と少し間の抜けた声で返した
 「ちょっと重いですよー」
 「双葉は嫌?」
 「…やじゃないけど」
 「じゃあ良いよね」
 そう言いながら、カインは私の頭に顎を乗っける。今度はちょっと痛いんですけど、と言いたくなったけれど、言ったところで何の効果もなさそうだからやめた
 こうなってしまってはきっとどんな言葉も役には立たない。彼は少し、子供の様に我が儘なところがあるから
 諦めてふぅ、と一息零すと、ふと髪の毛に微かな感触を感じた
 「……カイン?」
 「なーに?」
 「ん……なんでもない」
 「変な双葉」
 ケロッとした返答にさっきの感触は勘違いだったかな、と自分を納得させた
 私の頭の上で、くっつき虫の彼はとても穏やかに微笑む



02:普段は前髪に隠されたそこに    (金色のコルダ3/如月律/ED後)
 「り、律くんっ!」
 「どうした?」
 「い、今……っ」
 「ああ…。いけなかったか?」
 「いっ……けなくはない、けど…」
 「そうか。したいと思ったから、ついな」
 「そ、そう…」
 「どうした?顔が真っ赤だぞ。熱でも」
 「ありませんっ!」



03:髪を一房拝借して    (BloodyCall/司狼)
 「そうやるの、好き?」
 私の髪の毛を掴んで指先にくるくると絡める司狼にそう尋ねると、彼は私の方を真っ直ぐに見詰めた
 「双葉のは全部好きだぜ」
 そう言って唇を付ける彼を直視できなくて、私は真っ赤な顔でそっぽを向いた



04:閉じた目の上に    (BloodyCall/ジン/ED後)
 安らかに、という言葉が似合うほど静かに寝息を立てる双葉をじっと見つめる
 彼女が睡眠中に涙を流す事は殆ど無くなった
 普段よりあどけないその表情は、彼女があの少女と同じ存在であると言う事をジンに改めて認識させる
 けれど向けられる感情も、向ける感情も、あの時とは違うと言う事も分かっている
 起こさないようにと気を使い、そっと口元を寄せる
 微かに揺れた睫毛を純粋に美しいと思った



05:ひんやりとした耳朶へ    (遙かなる時空の中で2/源頼忠/本編中)
 「神子殿。まだ起きておられたのですか」
 私の姿を見つけると、頼忠さんは小走りでやってくる。何か有ったのか、とその顔は私に尋ねているようにも見える
 「頼忠さん。もう少しこっちに来てもらっていいですか」
 軽く手招きをしてそう言うと、彼は少し不思議に思いつつも従ってくれる
 真っ暗な闇の中、彼の左耳が月明かりに反射して光る
 そのまま彼の顔を両手でそっと掴むと頼忠さんが訝しそうに、少し慌てて「神子殿っ」と言う
 それを無視して体を乗り出すと、その青い玉にそっと唇を当てる。思っていたよりも冷たくて、なんだか物足りない気がした
 だからそのまま唇をずらして耳朶に触れた瞬間、私の体は半ば強引に彼から引きはがされる
 「神子殿っ…お戯れが過ぎます」
 戯れなんかじゃないのに



06:薄っすらと色付く頬へと    (緋色の欠片/鴉取真弘/ED後)
 「…センパイ顔真っ赤」
 「うるせぇ。お前もだろ」
 「ふふっ、センパイかわいーなー」
 「なっ!?…だぁー、もう!うっせぇ!」
 そっとほっぺに触れてから、物凄くぎゅっと抱きしめられた
 「センパイ。ちょっと苦しいです」
 「良いから黙ってこうされてろバカ」
 「はぁーい」



07:赤い唇へ触れるだけの    (BloodyCall/ジン)
 膝の上に半ば強引に座らされてから数分。私は顔を真っ赤にしたままジンの方を見る事が出来ない
 腰に回った腕が、酷く近くに感じる吐息が、薄暗い部屋が、全てが恥ずかしくて堪らなくて、顔が真っ赤になっているのが自分でも分かる
 そんな私を気にしているのかいないのか、ジンはただ黙っている。なにか言う事も、する事も無く
 ただ時間だけが過ぎていく。とてもゆっくりと
 どうしたら良いか分からなくて、でも動けなくて。指先でスカートを摘まんだり引っ張ったりしてみる。けれど恥ずかしさが減る事は無い
 なにか声をかけようにも、上手い言葉が見つからない。こんな事初めてで、本当にどうしたら良いか分からない
 「・・双葉」
 「えっ、」
 カチコチに固まった私にやっとジンが声をかける。その声につられて振り返った瞬間、柔らかい何かが唇を撫でた
 それが何かを理解した瞬間、ただでさえ熱かった顔の熱が更に上がったのがハッキリと分かった
 恥ずかしさと驚きと嬉しさと動揺で身体から力が抜けかけて、そのままジンの肩に頭を預けるように凭れかかる
 そんな私の頭をジンはそっと撫でてくれて、その優しさが嬉しくて、固まっていた腕を彼の広い背中にまわしてぎゅ、と抱きついた



08:首の裏へ存在を刻むように    (緋色の欠片/狗谷遼/ED後)
 「ぎゃっ!」
 我ながら色気の無い悲鳴だな、なんて変に冷静な脳味噌が思ったけれど、今はそんな場合じゃない
 周りにいるみんなの視線が痛い。顔が熱い。吐息が首にかかる!
 「遼っ!離して!」
 「断る」
 きっぱりと拒否した遼は何の躊躇いもなく私の首筋に口を付ける
 逃げようにも後ろから押さえつけられていて私の力じゃビクともしない。足をバタバタをしてみたけれどまったく意味は無かった
 困った様に、眉をピク付かせて、少し顔を赤らめて、完全な呆れ顔で。みんながそれぞれにこちらを見ている。恥ずかしくてどうにかなりそうだ
 ピリ、と言う小さな痛みと共に私を解放すると、遼は満足げに笑っていた
 こんな事は今後一切しない様に!とお説教をしてはみたけれど、遼の事だから正直効果は期待できない
 放課後、大蛇家を訪ねた時
 何かに気付いて私の髪を少し退かした卓さんが穏やかな声で、けれど目元は鋭く「おやおや」と言うまで私は遼が本当の意味で何をしたのかに気付かなかった



09:噛み付くかのように喉へ    (遙かなる時空の中で3/有川将臣/ED後)
 「ま、将臣くん、待ってっ」
 「待たない」
 一言で遮ると、将臣くんは私の背中に腕をまわして思い切り抱きよせて、喉元に唇を当てて強く吸った
 その瞬間聞いた事も無いような声が自分の口から漏れ出て、顔どころか体中が熱くなったのが分かった
 なんだか心細くて、宙をさまよっていた手で将臣くんのシャツをぎゅ、と掴む
 「望美…」
 はじめて聞く、熱っぽくて掠れた声
 思考が停止してされるがままベッドに倒れ込んだ私の喉を、将臣くんはもう一度吸う



10:敏感な皮膚をなぞるかのように    (BloodyCall/黎明/ED後)
 黎明はいつもそっと、私に触れる。壊れものの様に、とても繊細なものの様に
 咄嗟の時や私を守ろうとしてくれている時はとても強引に腕を引っ張ったりするのに。その差に初めのうちは少し驚いていた
 今だってそう。4人は座れるソファに私を倒して首元に顔をうずめる、今だって
 黎明の手は私の手首を優しく掴んでるだけ。なのに何故か、振りほどく事も、もがく事も出来ない。どうしてかいつも、動けなくなる
 「ふ…」
 黎明の唇がそっと、時間をかけて、私の首を撫でる。舌が時折触れ、吐息が掠める
 慣れた、という訳ではないけれど、こういう事をするのはもう何度目かも分からない
 でも黎明はまるで初めてやる事の様にそっと、慎重に始める。はじめの、うちは
 「れい、めい…」
 時間をかけて行われるそれに耐えられなくなった私が名前を呼ぶと、黎明はそこで初めて顔をあげる
 「はい、双葉」
 普段は見せない表情で微笑んでから、黎明はもう一度私の首に、今度は強く、唇を押しあてる
 今はまだ、始まったばかり



11:浮き上がった細い骨へ    (遙かなる時空の中で3/有川将臣/ED後)
 「将臣くんってさぁ」
 「あ?」
 「鎖骨綺麗だよね」
 「は、鎖骨?」
 夏服だろうと冬服だろうと、将臣くんはいつも胸元を開けている
 それをだらしがないと文句を言う先生もいるみたいだけど、将臣くんがそれを直す気配は全くない
 ベッドの上でだらっと座って雑誌を読む今でも、当然のごとく鎖骨がバッチリと見えている
 「普通だろ」
 将臣くんはそう言うけれど、それでも私は将臣くんの鎖骨は綺麗だと思っている。適度に出っ張っていて、少しごつごつしてて、男の人、って感じ
 指先で撫でると将臣くんはくすぐったいからやめろと頭を小突いた。ちょっと痛い
 褒めてるのに酷いなーって小さく言いながらそのままそこにキスをした。唇とは違う、かたい感触
 なんだかその感触がとても気に入って、何度も何度もキスをしていたら、将臣くんが呆れたようにため息をひとつ吐いた
 けれど止める事はしなくて、しょーがねぇなと言って私が満足するまでずっと髪を撫でながら待ってくれた



12:肩の出っ張った骨の辺りに    (BloodyCall/久神夾/ED後)
 うつ伏せに眠る双葉の髪を撫で、灯りの無い部屋でひとり息を吐く
 双葉は全身にじんわりと汗をかいていて、無理をさせてしまったかとする気も無い反省を内心でする
 薄っぺらで細い体。華奢で弱く見えるこの少女が秘めている芯の強さを、久神は知っている
 あどけない表情で眠る彼女の背中を指先でそっと撫でると、もぞと小さな反応が返ってきた
 だがそれだけで起きる事は無かった事に少しだけ気を良くし、背中の出っ張った部分に唇を付ける
 「ん……」
 敢えて音を立てて唇を離したと同時に、双葉の瞼がゆっくりと持ち上がる
 「…せんせ?」
 「起きたか」
 ぼんやりとしたまま名前を呼ぶ双葉の頬に指先で触れ、ずり落ちかけていた布団を引っ張り上げ肩までかけてやる
 その事で少し身じろいだ双葉をゆっくりと抱きしめてやると、彼女はもう一度瞼をおろし、すぐに眠りへと戻っていく
 そんな双葉を胸に抱いたまま、久神も己の瞼をそっとおろした



13:しなやかに伸びた腕へ    (金色のコルダ3/天宮静)
 一曲引き終わりふぅ、と息を漏らした彼女の右腕をそっと引っ張って一切の躊躇い無くその白い細腕に口を付けると、かなでは小動物の様な悲鳴を上げた
 「な、なにするんですかっ!?」
 「なにってキスだよ」
 あっけらかんと言う彼に思わず何も言えず、口をパクパクと動かすかなではやっぱり可愛いと天宮は呑気に考える
 そしてもう一度、彼女の腕に口付る
 「うん。甘いね。こういうのも良いかもしれない」
 ひとり納得し微笑む天宮に、かなでは顔を真っ赤にして効果の見えない抗議をした



14:袖口から覗く、細い手首に    (Bloody Call/司狼)
 「やっぱ細いよなぁ」
 酷く唐突な言葉につられて彼を見ると、司狼はじぃっと私の手元を見つめていた
 「え、なにが?」
 「手。つーか手首?」
 そんな事聞かれても困る。ティーカップを机に置いた私の手はいたって普通の筈だ
 「いや、確かに双葉ちゃんは基本的にスレンダーだけど、それでも特に手首は細ぇよな」
 褒めているのかなんなのかよく分からない司狼の言葉を聞いて、自分の手を持ち上げて少し観察してみる
 「そうかなぁ普通だと思うけど」
 私がそう言い終わるのとほぼ同時に司狼に手首を掴まれた。そんな司狼との距離はいつの間にか縮まっていて、今更ながらの警戒心が湧きかける
 「ほら、これじゃ簡単に折れちまう」
 「…折る気なら離してよ?」
 「んな事本当にはしねぇよ。でも離さねぇ」
 その言葉となにか考えているらしい司狼の表情を見てなんだか嫌な予感がしたけれど、そうだと気付くのが遅すぎた
 司狼はそのまま私の手首を自分の方へと引っ張ると、何の躊躇いもなく口を近づけ軽く舐めた
 その何とも言えない感覚にひぅっ、と妙な悲鳴が出た私を、司狼はそれはそれは楽しそうに見つめる
 「おっ、もしかして双葉ちゃん、ココ好きなわけ?良い事知ったぜ。俺が開発し」
 「サイテー!!」
 私の叫び声とビンタの音を聞いて慌ててやってきた黎明が氷点下の眼差しを司狼に向けるまで、後ほんの5秒



15:手を取り、まるで主従の契りのように    (BloodyCall/黎明/ED後)
 「これから一緒に、頑張っていこうね」
 もちろんです、と優しい声でそう言って、黎明はそっと私の手をとる
 触れた微かな感触と、小さな熱
 黎明が傍にいてくれるなら、私はなんだってできるの



16:伸ばされた指先に    (BloodyCall/司狼)
 「なにかあった…?」
 「なにもねぇよ」
 「……うそ」
 薄暗い部屋。ベッドに腰掛けた司狼の頬に手を添えて聞いてみても、予想通りの答えしか返ってこない
 人に、特に女の子に弱いところを見せたがらない司狼はいつもこうだ。黙って、隠して、自分だけで背負い込む
 「うそ、ばっかり…」
 呟いた私の手を取って自分の口元へもっていき、司狼はただ黙ってその指先に口付る
 何度も、何度も。ただ優しく口付る
 私の欲しい言葉はくれないまま、ただ静かに



17:脈打つ胸の音に耳を傾けながら    (Bloody Call/ジン/ED後)
 仰向けに眠るジンの体に乗っかるようにして、その胸にぴったりと耳をくっつける
 上半身には何も着ていないせいか規則的な鼓動がじかに聞こえてきて、なんだかとても安心する
 「……双葉?」
 私の頭に乗せられたままだった手がピクリと動いて、ジンが少しかすれた声で名前を呼ぶ
 「起きていたのか」
 「うん。でもまどろんでただけ」
 それに小さく頷く、ジンはキャミソール一枚を羽織っただけの私の腕を掌で優しく撫でる
 その体温も、やっぱり心地が良い
 それ以上はふたりとも何も言わなくて、聞こえるのは壁に掛けられた時計の秒針の音とジンの心音だけ
 じっとそれを聞いていたらなんだか眠たくなってきてしまって、お休みを言う代わりに脈打つそこにそっと口付た



18:皮膚の下の骨の存在を確かめつつ    (遙かなる時空の中で2/源頼忠/本編中)
 深夜。薄気味悪いほど静かな館。灯りの無い神子の寝所。微かに漂う梅花の香り
 この様な刻限、この様な場所に自分がいて良い筈がないと頼忠は当然分かっている
 彼女は自分の主でもあり、龍神の神子でもある。それは絶対的に揺るがない関係の筈だ。今も、これからも
 だが今、自分は彼女の華奢な身体の上に跨り、理性などとうの昔に崩れきっている
 衣は完全にその役目を果たしておらず、暗闇に少女の白い肌がぼんやりと浮いている。目尻に滲んだ涙も
 龍神に、神に愛された少女
 確かに彼女は特別な存在かもしれない。異世界から来たためにここでの常識が欠けている事を差し引いても
 だがどうだ。今この瞬間、少女がなにか特別な、まして神聖な存在と思える要素などどこにもない
 至って普通の、女だ
 自分と同じ、ただの人間ではないか。普段では到底思いもつかない事を考えながら、頼忠は人知れず嗤った
 そしてそのまま、白い皮膚に噛みつくように口付る。骨の凹凸を抑えるように舐め上げると、神子は甲高く啼いた



19:お腹の弱い部分を労るように    (BloodyCall/黎明/ED後)
 小さなくしゃみにつられて目を覚ますと、腕の中で双葉が身体を縮こまらせるようにしていた
 そこでふと、今の双葉の恰好を思い出す。ショーツとキャミソールのみではいくら布団の中とはいえ寒いだろう
 何か着せなくては、と思い極力そっとベッドから這い出ようとした黎明のシャツの端を何かが弱い力で掴む
 「れいめい…?」
 夢か現実か定かではない世界にいるらしい双葉は小さな声で呼び、ぼんやりとした瞳で黎明を見つめる
 「すみません、起こしてしまいましたね」
 「ん……さむい…」
 「何か羽織るものを、」
 黎明が言い終わる前に、双葉は半ば落ちる様にベッドから出るとふらふらとした足取りで上着が掛けられている椅子へと向かう
 完全に寝ぼけているとしか思えないその足取りを見た黎明が慌てて後を追い、彼女よりも先に上着を手にする姿を双葉はやはりぼんやりと見ていた
 「れいめい?」
 「僕がやりますから。そんな様子で歩くと、どこかにぶつけて怪我をしますよ」
 言いながらボタンをしめる黎明に頷くと、双葉はただされるがままになる。なんだか子供の様で可愛らしいと内心思う黎明に気付くはずもなく
 「双葉、少し失礼します」
 一応一言かけ、双葉の軽い身体を横抱きにしベッドまで運ぶとそっと降ろす。横たえられた双葉はぼやっとした目で黎明を見つめ続ける
 何故だかその瞳を直視出来ずに目をそらすと、シャツの隙間から臍が覗いてるのが見えた
 「お休みなさい、双葉」
 自分の中に微かに生まれた何かを無視するようにそこに軽く口付け言うと、双葉は少し掠れた声で返事をした



20:柔らかな足の付け根に    (緋色の欠片/大蛇卓/ED後)
 「え、あっ、卓さんっ?」
 突然畳の上に倒されて、足を持ち上げられて。その直後、内腿にチクという小さな痛み
 天井しか見えなくて何が何だか分からないまま慌てて名前を呼ぶと、卓さんはいつもの様に優しい声で返す
 「い、今なにをっ」
 「予防線です」
 「…は?」
 恥ずかしさと動揺で脳味噌が全く働かない私に卓さんはとても優しげに微笑む
 そしてそっと私の体を起き上がらせると、何事も無かった様にお茶飲みますか?と聞いてくる
 流されるまま頷いた私の腿に咲く、大人な彼の子供らしい主張



21:普段は服で隠された太腿へ    (遙かなる時空の中で2/源頼忠/現代ED後)
 彼女は肌の露出をしすぎている。いくら龍神が用意したものとは言え、あまりにも度が過ぎている
 と言うのが頼忠の昔からの認識だった。それは今もあまり変わってはいないが、だがこちらの世界ではこのくらい普通だと言う事は何となくだが分かっている
 だがそれとこれとは話が別だ。花梨は露出の多い服を好むと言う訳ではないが、だが高校の制服はその限りではない。極端に短いそれを、ほぼ毎日穿いている
 その事を面白くないと思うのは、男としても恋人としても当然だと頼忠は信じてやまない
 が、それをやめろと言ったところで簡単にはいかないであろう事も理解はしている。花梨がこの制服を気に入っている事を頼忠はもう知っている
 そのまま何も言えず、何も出来ず。ただ花梨の太股を気遣わしげに見る日々が続き、その結果、頼忠の中の何かが限界を迎えた
 「え、あのっ、頼忠さんっ?」
 慌てる花梨をベッドに寝かせ、有無を言わせず片膝を持ち上げると制服のスカートはあっさりと捲り上がった
 その事に花梨はさらに慌てたが、頼忠が何の躊躇いもなくその露わになった足に口付た事で、花梨の体と思考は一瞬でフリーズした
 抵抗らしい抵抗もしない花梨に気を良くし、頼忠はそのまま何度も口付る。時に強く、時に優しく
 その口付けが足の付け根に差し掛かった時、ようやく思考が再開した花梨が口を開いた
 「よ、頼忠さんっ!!」
 若干涙声だったため、頼忠は行為を中断すると花梨の顔を覗くように見つめた。そして何か言いたそうにしている花梨に先手を打つ
 「花梨殿はいつもこの様な恰好をしておられるが、私にそれを止める事は出来ません。なれど我慢ならなくなりました。お許しを」
 一気に言ったその言葉をいまいち理解できずにいる花梨に深く口付ると、抵抗する間もなくすぐに彼女の体から力が抜ける
 口付たまま、もう一度花梨の足を持ち上げると、その足には幾つもの赤い印が散っていた
 それを指先で撫でながら、頼忠は満足げに微笑んだ



22:骨張っている膝の上に    (金色のコルダ3/天宮静/ED後)
 「ふぅん。膝枕って言うのも結構良いものだね」
 「そ、そうですか?」
 「うん。こうやって君の顔を見るのは新鮮だよ」
 「は、はぁ…」
 「それに…」
 「…それに?」
 「君がスカートを穿いて来てくれたおかげで、こんなところにもキスが出来る」
 「うひゃぁっ!」



23:跪いて、その足に    (BloodyCall/黎明/ED後)
 「ごめんね、黎明」
 「構いませんよ。双葉」
 椅子に腰かけた双葉の足首に手をまわしながら、黎明はいつも通りの笑顔でそう言った
 秀真機関主催のパーティに呼ばれた双葉は黎明と司狼が何やら騒がしくしながら選んだドレスを身につけ、それに合う靴を履こうとした
 随分と高めのヒールのついたそのサンダルは長めのリボンを足首に巻きつけて履くタイプの物で、双葉が普段滅多に触れる事のない靴だった
 自分で履こうとしたがどうにも上手くいかず、様子を見に来た黎明に助けを求めた
 黎明自身も不慣れなせいか一瞬戸惑っていたけれど、元々手先が器用なため手際良くやってくれた
 ほっと一息ついた双葉をよそに、黎明はその足をじっと見つめている
 そして何の前置きもなく双葉の脹脛を掴み持ち上げると、リボンの巻かれたそこに口付た
 「黎明っ!?」
 驚いて声をあげる双葉に微笑みながら、黎明は何も無かったかの様に立ち上がると呆然とする双葉の手を取った
 促されるままそれに着いて行く双葉の赤く染まった顔をちらりと見て、黎明は微かに満足げな顔を浮かべた



24:殆ど触れることのない爪先へ    (遙かなる時空の中で2/源頼忠/本編中)
 「うー、しみるぅ」
 木桶に入れられた水に足を付けながらそう言うと、傍に控えていた頼忠は素早く花梨の足を持ち上げた
 「頼忠さんっ!?」
 「お怪我をなされたのであれば薬師を」
 「そんなっ、ちょっと擦っただけです」
 慌てて止める花梨に諭されて、納得はしていないものの頼忠は人を呼ぶのは諦め、代わりに小さな傷を見る事に集中した
 花梨の右足の親指は確かに擦れたような傷がある。血こそ出ていないものの、間近で見ると痛々しく思える
 やはり薬師を、と思ったが、あれだけ必死に止めた花梨を無視して薬師を呼んでしまっては逆に花梨に迷惑がかかるかも知れない
 そこまで考えた頼忠はもう一度花梨の足を持ち上げると何の躊躇いも無くその小さな傷に口付た
 その突然の行為に驚いて思わず花梨が上げた悲鳴を聞きつけた紫姫に説教を食らうなど、この時の頼忠は露ほども思っていない



25:もう一度、声を奪うかのように激しく    (BloodyCall/ジン)
 「ジン…ジンッ…」
 肩に頭を乗せて大人しくしていた双葉が掠れた、涙声で名を呼ぶ事を訝しく思ってその顔を持ち上げさせると、何故だか双葉は涙を流していた
 「双葉…?どうした」
 「わ、わかんないっ…。でも、急に安心しちゃって…」
 「安心?」
 泣きながら喋るせいで要領を得ないが、ちゃんと話を聞こうと双葉の言葉に耳を貸す
 顔を両手で包みこみように持ち、零れる涙を親指で拭いながらその瞳を見つめ、次の言葉を待つ
 「実感…しちゃって…。ジンも、私も…ちゃんと生きてるって……。そう思ったら…思ったら、凄く嬉しくて…だからっ、」
 子供のように泣きじゃくりながらそう言う双葉の言葉を聞いて、思わず身体が動いた
 双葉の顔をこちらに引き寄せ、無防備に近付いてきた唇を塞ぐと、微かに塩の味がした
 突然の行動に驚いたのか双葉の体は一瞬硬直し、直後自分から離れようと腕に力を入れる。けれどそれを無視し、むしろ首の後ろに回した手に力を加える
 より体が密着し、双葉の逃げ場はなくなる。抵抗する気が薄れたのか、双葉の体からまた力が抜け落ちそうになる
 「じ、んぅ……っ」
 瞬間離れた唇から、双葉の声が漏れる。もしかしたら、息苦しいのかもしれない。だが構う事は無いと思えた
 自分も、そして双葉も、傷つきはしたものの確かに生きている。その事実を確認し、安心したのは自分だけではないと、教えたかった


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